株式会社ケミカル・テクノロジー代表取締役ブルネイ大学教授(専門・光触媒)

北村 透

「光触媒」とフッ素系イオン交換樹脂「Nafion」と「銅・銀粒子」を組み合わせると、光触媒の殺菌力、消臭力が驚異的に向上する現象を、2017年に世界で初めて発見し、殺菌消臭コーティング剤「光触媒NFE2」を開発(特許取得済み)しました。今回のコロナ禍による有効的な抗ウイルスコーティングとして多くの皆様にご利用いただきたいと、改めてWO3型光触媒の技術を紹介します。

1980年代初期から光触媒(当時は光半導体と学会では言っていました)研究に拘わってきた日本では(世界でも)数少ない研究者です。巨大企業でのフッ素樹脂塗料開発研究を経ましたので、ナフィオンと光触媒を組み合わせる発想はその途上で生み出されました。

1957大阪府に生まれる
1980大阪大学工学部首席卒業につき楠本賞受賞
1982同大学修士了
1982-1993大日本インキ化学工業(株)(現DIC)でフッ素樹脂塗料の研究に従事
1993独立
2000「打ち放しコンクリートフッ素描画工法の開発」でNBK大賞受賞
2005(株)ピクセラの支援を受け(株)ピアレックス・テクノロジーズと改称
2006「フッ素樹脂光触媒の発明」でPlunkett賞、発明大賞、りそな新技術賞等受賞(第19回です)
2015ブルネイ大学教授に就任(兼任)
2016親会社の交代につきピアレックス社 社長から代表権のない会長に
2017同社を退職し再び起業。
社名「ケミカル・テクノロジー」しがらみのない一般名称にしました。
2019推挙を受け日本建築防黴協会理事長に就任
2021MTBコンソーシアムへの入会